心を回復するのにトラウマに向き合わなくても良い理由

のらっち

こんにちは!
マンガ思考カウンセラーの寺田彩乃です

本日は姿勢調整に行ってきました。

姿勢調整では、骨、関節の状態を見て、

工学的に「正しい姿勢」=「体のパフォーマンスを最大化する姿勢」

に調整してもらえます。

健康に元気にパワフルに過ごすために、

体のメンテナンスってとっても大切ですよね^^

思考には構造がある

人の「骨格」が構造的なものであるように、

私は、人の心、つまり思考も、構造物として捉えています。

この見方は、私がカウンセラーの仕事を行う以前に

グラフィックとWebのデザインの仕事を10年以上行う中で培われたものです。

デザイナーの仕事は、大きく分けて3つのフェーズに分けられます。

  • お客さまから制作物に必要な情報をヒアリングする
  • ヒアリングで集めた情報をお客様の頭の中にあるものと寸分の狂いなく構造化し見える化する(狂いがあると、「なんか違う」となってやり直しになる)
  • 見た人により直感的に伝わりやすい装飾を加える

この作業を10年、時間にすると30,000時間以上やり続けたことで、

人の話を聞いていると、その人の頭の中の情報(思考)の構造が

頭の中に図として浮かぶようになりました

そこで気付いたことは、

人の思考は過去の思考の上に未来の思考が乗っかっている

ピラミッドのような構造になっているということです。

人は、今までの思考を「前提」として、

その「前提」を基に、新しい思考を生み出しているのです。

  • 子どもは、赤ちゃんの頃の思考を基に考える
  • 大人は、子どもの頃の思考を基に考える

それを単純な図解にすると、人の思考はこのようなピラミッド型となるのです。

そのため、大人になってから、何か心に問題が生じた場合。

「治す」必要があるのは「今」の、大人の思考

ではなく

その基になっている子どもの頃の思考

さらにその基になっている赤ちゃんの頃の思考

なのです。

これは、姿勢調整で、

肩が痛い時に、肩の関節のずれの基になっている腰の関節のズレを直すのと同じです。

また、家を建ててからしばらく経って家が傾いてきた時に、

建物の基礎を点検する必要があるのとも同じですね。

骨も、思考も、家も、全て、構造で出来ています。

だから、構造を見るのがとても大切なのです。

トラウマ治療は必要ない

構造上、現在起きている問題を解決するために

子どもの頃にできた思考・赤ちゃんの頃にできた思考

を直すのが必要ではありますが、

実は思考を直すのに

必ずしも過去の記憶を思い出したり、それと向き合ったりする必要はありません

例えば、ちょっと階段を踏み外して、

足の関節が少しずれたとしましょう。

階段を踏み外した、という記憶は、関節を直すのに大切ではありません。

大切なのは、実際にどのようにズレているのかを把握することです。

つまりレントゲンを撮ったり、専門家に触診してもらうこと。

それさえわかれば、あとは工学的に直せば良いだけなのです。

人の思考も、工学的に考えれば、構造を変えることができます

そして、人の思考におけるレントゲンは、

実は「今の自分に起こっていること」なのです。

ですから、過去を遡る必要はないのです。

しかし、多くの人は、

過去にその思考が作られたきっかけ、出来事にフォーカスしてしまいます。

それが心の回復には必要だという説がかなり広く浸透してしまっているからです。

しかし、思考の構造を見てきた私からすると、

過去の記憶にフォーカスしても、今の思考の構造は変わりません。

それどころか、

昔からある構造を強化するのみ

なのです。

階段を踏み外した時のことをどれだけ詳細に思い出しても足の治療には意味がない

むしろ、足を捻った時の痛みをいたずらに思い出して嫌な気分になるだけであるように、

過去を思い出しても意味がないのです。

大切なのは、

どう変えれば、問題が解決するか?

なのです。

解決にフォーカスすることが大切

この「どう変えれば、問題が解決するのか?」にフォーカスして生まれたのが

「解決志向アプローチ」です。

解決志向アプローチは、アメリカにあるBrief Family Therapy CenterのSteve de ShazerとInsoo Kim Bergらが開発した、Solution Focused Therapyをモデルにして発展している新しい心理療法です。

このアプローチの最大の特徴は、「問題やその原因、改善すべき点」を追求するのではなく、解決に役に立つ「リソース=資源(能力、強さ、可能性等)」に焦点を当て、それを有効に活用することにあります。

「何がいけないのだろう?」と考える代わりに「自分が望む未来を手に入れるために、何が必要なのだろう? 何が出来るのだろう? どうやったらできるのだろう?」と考え、一緒に解決を創り上げていきます。

子どもの問題から成人の問題まで、さまざまな相談への対応が研究されており、日本においても、効率的で実践的なアプローチとして、さまざまな現場で適用されています。

引用:解決志向アプローチ l 一般社団法人 日本臨床心理士会

マンガ思考カウンセリングも、解決志向型のカウンセリングです。

今まで、トラウマにフォーカスした治療法で効果を得られなかった方は、

是非一度、お試しいただけたらと思います。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!