起業家がビジネスで迷子になる原因は「寂しさ」にある
こんにちは!
マンガ思考カウンセラーの寺田彩乃です。
今までに、いろんな方の「ビジネスについての悩み」を聴く機会があったのですが、
他人と比べて自分には何の強みもない気がして、しんどいです…
これからどんな方向性で行けばいいのかずっと悩んでいます
やりたいことはあるんですが、自信が持てなくて行動できずに3年くらい経ってしまって…
結局自分は今後も何も行動に移せないまま、変われないのかなって
仕事はうまく行っているんですが、正直このまま20年後、30年後も続けていける自信がないんです
かといってどうしたら良いのかも分からなくて
そんなことを話してくださる方がとても多いです。
また、そう話す方の中には、
はたからみたら、仕事がうまく行ってそう、充実してそうに見える方も多い。
そして皆さん決まって、
「こんなことで悩んでるなんて恥ずかしい、、、」とおっしゃる。
その時にまず思うのは、
そんな「恥ずかしい」と思うことを私に話してくれて、めちゃくちゃ嬉しいし、ありがたいな。
ということ。
「恥ずかしい」と思うということは、
今までに、「こんなことを話したら、怒られるかもしれないし、呆れられるかもしれないし、ダメなやつだと思われるかもしれない」と思ってしまって
助けを求めたくても、誰かに助けを求めることができなかったのではないかなと思うんです。
もしくは、過去に一度誰かに助けを求めた時に
「そんなんじゃダメだ」と、直接的に、もしくは間接的に、言われてしまった経験があるのかもしれない。
もしくは、自分自身に直接何かを言われたわけではないけれど、
SNSやブログ、セミナーなどで、
「行動できないのは覚悟が足りてないからだ」
「自信は行動したら後からついてくるものだ」
「自分で考えて行動できる人しか結局成果を出すことはできない」
そんな言葉を見たり聴いたりして、
「ああ自分のことを言っている」
「やっぱ自分はダメなんだ」
と思って、傷ついた経験があるかもしれない。
そんな方が、自分の「弱み」をさらけ出してくれる。
こんなありがたいことはないです。
そして、それと同時に、
「自分の言葉一つで、またこの人は傷ついて、自分の可能性に蓋をしてしまうかもしれない。」
「これから話す言葉一つ一つを、大切に選ばなければならない。」
と、背筋が伸びる気持ちにもなります。
ビジネス迷子になる理由
「自分のビジネスマンとしての価値に自信が持てない」
「他人と比べて自分は何も強みとなるものを持っていない気がする」
「これから、どんなキャリアを創っていけば良いのか分からない」
「このまま今の仕事を続けていくのはしんどすぎる」
そんな時、実はその原因はその人が抱えている「寂しさ」にあることが多いです。
「寂しさ」と「ビジネス」。
一見結びつかなさそうなこの二つ。
結びつきがなさそうに見えるからこそ、なかなかその解決につながらないのです。
寂しさは自分の強みを見えなくする
大きい「寂しさ」を抱えている人は、
「人から愛されたい」という欲求を、強く持っています。
この欲求が原因で、ビジネスをする上で以下の3つのパターンのいずれかになりやすいのです。
大きな寂しさを抱えている人が
ハマってしまう
ビジネス迷子
3つのパターン
- 自分自身が仲間外れにされるのが嫌いなので、誰かを「仲間外れ」にすることが嫌で、「あんな人もこんな人も助けてあげたい」と思い、「自分のところに来てほしいお客さま」が明確にできない
- 「自分が助けられる人」ではなく、「こんな人が自分のお客さまになってくれたら自分が自信を持てるようになれそう」と思う人を、「自分のところに来てほしいお客さま(ペルソナ)」にしてしまう
- 「こんなことをやったら人から嫌われたり悪く思われるかもしれない」と思って、人の目を気にしてしまう
それによって何が起こるかというと、、、
①の人に起こる更なる問題
「こんな人を助けられます」が明確じゃないので、お客さまは「自分の悩みを解決してくれる人」を探しても、①の人に辿りつきません。
必然的に、「あなたにお願いしたい」と、「名指し」で仕事をお願いしてもらえる機会が減ってしまいます。
②の人に起こる更なる問題
このタイプの人は、運が良ければ「自分の強み」と「理想としているお客さまが求めていること」がマッチしますが、マッチしない場合、理想としているお客さまに選ばれることができません。
そうなると、理想のお客さまに選ばれるために、「今の自分では不十分だ」と思い、いろんな知識やスキルを身につけようとします。
しかしそもそもが「無理」をしているので、常に「頑張っているのに報われない」「これだけ投資しているのに回収できない」「ビジネスはうまく行っているけど常に何か生きづらさを感じる」という状況に陥ります。
③の人に起こる更なる問題
「誰にも不快な思いをさせないこと」を優先して行動することになってしまうため、行動にブレーキがかかることが多くなってしまいます。
そのため、本来自分の「強み」であるはずの特性を抑えてしまったり、隠したりすることにつながってしまいます。
そうなると、自分の「強み」とは違うことをすることが多くなり、多くの場合突出した成果を出すことが難しくなってしまいます。
また、お客さまに喜んでいただけたり、お金を稼ぐことができても、自分の強みではないところで頑張っているため、ビジネスを続けることがしんどくなっていってしまいます。
このような、「ビジネス迷子」の問題を解決するためには
ステップ1:自分の寂しさ・孤独感を癒す
↓その上で
ステップ2:「自分ができること」で助けられて、かつ自分が心から「助けたい」と思えるお客さまを明確にする
というステップが必要となります。
ここで重要なのは、ステップ1を飛び越してステップ2に行くことはできない、という点です。
そして、最後に一番言いたいこと。
「愛されたい」と思うことは恥ではない
「寂しさ」の感情や「愛されたい」という欲求を、「恥ずかしいもの」と思わないで欲しいです。
「愛されたい」という欲求は、「人間の一番根っこにある欲求」だから。
マズローの五段階欲求では、「生理的欲求」が一番最初にある欲求と言われていますが
私は生理的欲求よりも前に、一番最初に、「愛されたい」欲求があるんじゃないかって思ってます。
その証拠に、
「赤ちゃんに、ミルクをあげたりおむつを替えたりなどの最低限の『処置』だけして、抱きしめたり、笑いかけたり、言葉をかけたりといった触れ合いをしなかったら、その赤ちゃんはみんな死んでしまった。」
という研究結果もあるくらいです。
(フレデリック大王の実験研究)
だから、愛されたい欲求は、みんな誰しもが持っている。
ここを無視して生きていくなんて、できないはず。
私は、「承認欲求が強い人」を、「馬鹿にする」ような風潮が嫌いです。
その人の「愛されたい」という心のSOSが聴こえないのだろうか。
馬鹿にする人は、「自分の中にはそんなものない」と思ってるんだろうか。
でも、きっと「承認欲求が強い人を馬鹿にしてる人」も、過去に自分の「愛されたい」という欲求を認めてもらえなかった人なんです。
この世界に生きている人が、みんな「愛されたい」という欲求に恥を持たなくて良い世界になって欲しい。
そんな生きやすい世界を創りたい。
そう思います。