アダルトチルドレン・HSP・愛着障害…生きづらさに名前を付けることの「効用」と「危険性」

のらっち

こんにちは!
カウンセラーの寺田彩乃です!

この記事を見てくださっている方は、

  • アダルトチルドレン
  • HSP
  • 愛着障害
  • 発達障害
  • 自己肯定感が低い
  • 毒親育ち

など、何かしらの「生きづらさ」を抱えてらっしゃる方が多いかと思います。

私自身、幼少期の頃から20代半ばまで、

アダルトチルドレンとしての生きづらさを抱えていました。

今日は、その生きづらさを解消した今だから分かる

生きづらさに名前を付けることの「効能」「危険性」

について、お話ししようと思います。

この記事はこんな方におすすめです

  • アダルトチルドレン、愛着障害、HSPなどの症状を抱えている
  • いろんな解決策を試したが生きづらさが解消できない
目次

生きづらさに名前を付ける「効能」

生きづらさに名前を付けることで得られるメリットは大きく二つです。

  • 「名前」が付くことにより安心感を得られる
  • 「名前」が付くことにより「支援」「情報」にアクセスしやすくなる

「生きづらさ」に名前が付くと、人は安心する

人が「生きづらさ」を抱えている時、

その「生きづらさ」「名前」がつくと、

少しホッとします。

私自身、自分の生きづらさをなんとかしたいと思ってネットを徘徊していたところ、

「アダルトチルドレン」という言葉に出会い、

「私の生きづらさは、これだったんだ!」

「この生きづらさを抱えているのは私だけじゃなかったんだ!」

と、「安心」の感情を抱いたのをとてもよく覚えています。

「苦痛の正体」が分かるとホッとする

何かしらの「痛み」に遭遇した時、

人はそれに何かしらの「正体(理由)」を見つけたくなります。

でないと、怖いから

例えば、

とてつもなく胃が痛い。

そんな時に

「検査をしたら食中毒でした。しばらく入院し絶食して、薬を飲めば治ります。」

と言われるのと、

「どんなに検査をしても、理由がわかりません。治るのかどうかも分かりません。

と言われるのとだったら、どちらが安心できますか?

おそらく、前者だと思います。

人は苦痛を感じる問題について、「これが理由だ」と納得できる原因を見つけたがるのです。

「理由のわからない苦痛」これに、人は耐えることができません。

だから、自分の「生きづらさ」に名前がつくと、人はとても安心します。

占いなどで、「今はこういう星回りだから」と言われると安心するのも同じような理由です。

「自分は悪くなかった」と初めて思える

生きづらさを抱えている人の多くは、

幼少期から自分を責めることが日常になっています。

家庭環境や自分の生まれ持った特性により、

失敗を経験することが多く、

さらにその失敗を責められたり、

自分の頑張りを否定されるようなことも多いため、

「自分の努力が足りないからこんなにしんどいのだ」

と思い込むようになるからです。

私自身も、自分を責める癖が小さい頃から染み付いており、

10代で多大なストレスで死にたいくらいしんどくなった時も、

「このストレスは自分のせいなんだから、誰にも迷惑をかけない方法で発散しなくては」

と考えて、その結果自傷行為をするようになりました。

しかしアダルトチルドレンという概念に出会ったことで、

自分の生きづらさ、心の痛みが「自分のせい」ではないことに気付き、

自分を責めるのを少しだけやめることができるようになりました

「自分だけじゃなかった」という安心感

「名前」が付くと、その「名前」で検索をすることで、

自分と同じような経験をしてきた人たちと繋がることができます。

一人じゃない、同じ辛さを分かち合える仲間がいる。

これは、一人で孤独に生きづらさと戦ってきた人にとってとても大きな変化です。

私自身、ネットや本で自分と同じような境遇の人の体験談を読んで、

共感し、涙し、会ったことのない仲間のことを考えることで、

少し心が救われました。

生きづらさに名前がつくと「支援」「情報」にアクセスしやすい

生きづらさに「名前」が付くことのもう一つの効能が

「支援」や「情報」にアクセスしやすいことです。

「検索」には「名前」が必要

今の時代、「名前」がついているものは、その名前を検索すれば、

それについての情報を簡単に集めることができます。

逆に、「名前」がついてないことについてはなかなか情報が出てきません。

どこに相談すれば良いのかも、

そもそも人に相談して解決するものなのかもわかりません。

私自身、「アダルトチルドレン」という言葉に出会うまで、

「家族の問題は家族で解決するものであって人に話すようなものじゃない」

と考えていたため、

学校の先生にも、友達にも、誰にも相談することができませんでした。

メンタル不調を感じ「精神的な問題だから」と思って病院に行くも、

その病院はアダルトチルドレンの対応をしている病院ではなかったようで、

ただ薬を処方されるだけで、

当たり前ですが、根本のストレス(家庭の問題)を解消することはできず、

「病院に行っても意味がない、、。私はどうすれば良いの?」

と、とても怖くなりました。

しかし「アダルトチルドレン」という言葉に出会ったことで、

やっと「アダルトチルドレン 克服方法」「アダルトチルドレン 生き方」などで検索したり、

「アダルトチルドレンの本」を探せるようになったのです。

このように、生きづらさに名前を付けることには、大きな効能があります

しかしその一方で、これらの言葉には危険性もあるのです。

この危険性を知っておかないと、

生きづらさの解消が難しくなる場合がありますので、ぜひ知っておきて欲しいのです。

生きづらさに名前を付けることの危険性

「自分はアダルトチルドレンなんだ」
「自分は愛着障害だったんだ」

そう認識することで、救われる人が多いのは事実です。

これらの「言葉」と出会うことで、人は

自分の生きづらさを理解しやすくなったり、

安心感を得られたり、

人や支援と繋がることができるようになります。

しかし時に、この言葉はその生きづらさを増幅させてしまう

「呪いの言葉」になります。

私自身、この落とし穴にハマり、

その結果10年以上、生きづらさから抜け出せなくなってしまいました

「救いの言葉」が「呪いの言葉」に

中学生の頃、私には二つ夢がありました。

一つは「絵を描く仕事に就く」こと。

もう一つは、「好きな人と温かくて幸せな家庭を築く」ことでした。

しかし、自分が「アダルトチルドレン」だということを知った私は、

この二つのうちの一つ「好きな人と温かくて幸せな家庭を築く」ことは、

「不可能ではないけれど、自分にはとても難しいこと」だと思うようになりました。

なぜなら、アダルトチルドレンを生み出す家庭の「問題」である

虐待やアルコール依存、夫婦の共依存関係は、世代間連鎖をすることが多い

とされているからです。

「私はアダルトチルドレンだから、私が家庭をつくっても自分の親と同じ過ちを犯す可能性が高い」

そんな自己イメージを持ちながら恋愛をすることで、

どんな人と付き合っても、「悲しい最後」しかイメージすることができなくなりました。

そして、街で幸せそうな家族を見かける度に、

嫉妬と、絶望と、孤独感と、怒りと、、、

言葉にならない黒くてドロドロとした感情がお腹の中をグルグルと回り、

気付いたら涙が溢れるようになってしまっていました。

アダルトチルドレンという言葉に出会っていない時は、

「私もいつかはあんな幸せな価値を築けるかな」

希望と憧れを持って見ることが出来ていたのに。

私にとって、いつの間にか「アダルトチルドレン」という言葉が、

「アダルトチルドレンだから、私は幸せな家庭を築くことはできない」

「アダルトチルドレンだから、私はずっとひとりぼっちで、孤独なまま」

という呪いの言葉になっていました。

そして、「アダルトチルドレン」という言葉を知る前よりも

自分の未来を悲観的に考えるようになっていき、

親や社会への恨みの感情も、どんどん大きくなっていきました。

私のように、自分の生きづらさを説明してくれる「言葉」に出会い、

最初は救われたものの、次第にその言葉に縛られるようになってしまった人は、

実はかなり多いのではないかと感じています。

事実、私のもとに相談にきてくださるクライアントも、

半数以上がそのような状態にありました。

呪いを解く方法はある

しかし、安心してください。

この呪いを解く方法があるからです。

私はこの「呪い」に気付き、それを解いたことで、

自分の人生を取り戻し、生きづらさを克服することができました。

そして、大切なパートナーと、温かい家庭を築く夢を叶えることができました

私のクライアントも、この呪いを解いたことで、下記のような変化を実感してくださっています。

  • 1年間のカウンセリングで、死にたいほどメンタルが病んでいた人が元気になり、会社を辞めて好きな仕事で独立
  • カウンセリング開始3ヶ月で恋人ができ、1年で結婚。さらに、自分の夢だった全国を飛び回る仕事もできるようになる
  • 3ヶ月のプログラムとカウンセリングを受講後、夫にストレスをぶつけてしまう癖がなくなり、夫婦関係が改善。人間関係の不安も解消され、上手に人を頼れるようになる
  • 4ヶ月のプログラムを受講後、人間関係のモヤモヤが解消され、感情のコントロールがうまくできるように。その後1年以上経ってもリバウンドや後戻りなし会社を立ち上げ代表として活躍
のらっち

次回のブログで、呪いを解くために必要な視点の持ち方についてお話しさせていただきますね。

↓↓ 続きはこちら ↓↓

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