好きなことを仕事にするには?
昨日は京都芸術デザイン専門学校様にて、ゲスト講師として「好きなことを仕事にする」をテーマにお話しさせていただきました。
北村先生、学生の皆さん、ありがとうございます!
京都芸術デザイン専門学校様には、今年からインターンの受け入れや授業への教材提供などで関わらせていただいています。
そんな中で学生さんたちに毎回伝えているのが
職業の枠に囚われなくて良い
ということです。
理由は2つあります。
職種に拘らなければ、仕事の幅はグッと広がります。しかも、周りからも評価されやすい。
例えば「営業」の仕事でも、人に分かりやすく物事を説明するスキルである「デザイン」の技術はとても役に立ちます。
「営業」ができてかつ「デザイン」ができる人はどちらか片方しかできない人よりも少ないので、希少価値が高まります。
私自身、大学生の時にアパレルショップでバイトしていた際、「ポップ」を描く能力を大変評価していただき、とても楽しく働いていました笑。
また、以前は人の手によってしか生み出されないと思われていた「イラストレーション」や「デザイン」は、今色んな自動作成のツールが開発されており、「グラフィックデザイン」や「Webデザイン」の仕事はその多くがなくなる可能性もあります。
そうなった時に「デザイン」のスキルを活かして他にどんな仕事ができるか?新しい仕事を生み出すにはどうすれば良いか?考えられるようにしておかないと仕事を失うことになります。
これ本当にありがちなのですが、「その職種になれた自分」に満足してしまって、その後モチベーションが続かなくなることってあるのです。
どんな職業でもそうだと思うのですが、「なってから」がめちゃくちゃ大変で、そこから沢山勉強したりスキルアップしたりが必要になります。
外から見たら「華やかそう」に見える仕事ほど、ここが大変でやめてしまう人がとても多い。。
なので、仕事を「続けていく」ためにはもう一歩踏み込んで、
- 好きなことを活かしてどんな人の役に立ちたいのか
- 仕事を通して何を実現したいのか
を考える必要があります。
「職業」はあくまでも手段
私はずっと、「人の問題解決がしたい」と思って、その手段として仕事を続けてきました。
なので、職業はデザイナーですが、デザインだけでなくマーケティング、ゲーミフィケーション、ビジネスモデルの作り方、システム思考、コーチング、等々お客さまの役に立ちそうなことはなんでも勉強してきました。
会社員の頃は周りの人から「寺田さんって、一体何を目指してるの、、?」と言われたりもしましたが、
それが結果的に、「他のデザイナーさんじゃなくて寺田さんに任せよう」と思ってもらえることにつながっています。
私自身がマーケティングの戦略を立てたりビジネスモデルを作ることが「出来る」まではいかないまでも、
経営者との「共通言語」としてその分野の言葉を何の苦労もなく使えて、経営者のやりたいことの全容を理解して会話が出来る「壁打ち役」になれるだけでも相当のアドバンテージなのです。
「デザイナー」という枠で自分のことを考えていたら、フリーランスとして独立し、今のような(週の半分はデザインの仕事、もう半分でライフワークのマンガ思考の仕事をする)働き方をすることはできていません。
「デザイナー」「漫画家」「絵描き」等の職種に捉われず、学生さんにはぜひ自由に、そして長い目で「好きなことを仕事にする」ための方法を考えて欲しいです^^