マンガで培った「シミュレーション力」と「ユーモア」で、みんながワクワクできる場所をつくっていきたい ー 経営者 小井翔太さんにインタビュー

残念ながら出る杭が打たれることの方が多い今の日本社会。

そんな社会に一石を投じるのが、「出る杭突き抜けろ」のキャッチコピーの下、全国から学生が集まるオンラインビジネスアカデミー「ネクネゴ・ビジネス・アカデミー」を運営されている、小井翔太さんです。

今回お話をお聞きする経営者は…

小井翔太さん

小井翔太さん

株式会社Next Negotiation 代表取締役。和歌山県出身。
大阪市立大学経済学部卒業後、コカ・コーラボトラーズジャパン(株)に入社。営業職に従事。根暗な性格のため営業で苦戦するものの、自分の性格にあった営業法を見つけて開花。
史上初の2年連続営業MVPに選出。
2019年に独立し、学生向けオンラインビジネスアカデミー「ネクネゴ・ビジネス・アカデミー」をスタート。
3児の父。ニックネームは「二頭身の岡田准一」。

寺田

本日は、株式会社Next Negotiation 代表取締役の小井さんに、「マンガ」と「経営」について、お話を伺います!
何卒よろしくお願いします!

小井さん

よろしくお願いします!

寺田

小井さんは事前のアンケートで、最も影響を受けたマンガとして3つのサッカーマンガを挙げてくださってましたね。

小井さん

そうっすね。キャプテン翼とかと比べるとちょっとだけコアだと思うんで、知ってる人もいれば知らない人もいるかなと思うんですけど。

8歳の小井さんが編み出した
驚きのマンガ活用方法

寺田

この3作品はいつぐらいから読んでらっしゃったんですか?

小井さん

小学生くらいからですね。
あのね〜、、僕、子どもの頃、友達が少なかったんすよ。

寺田

そうなんですか!?
小井さんはすごくコミュニケーション能力が高いイメージなので意外です!

小井さん

社交的ではあったと思うんですけど、土日とか放課後に遊んでくれる友達がいなくて、、。

僕、小学2年生くらいからサッカー始めて、めっちゃハマってサッカーが大好きやったんですけど、

その頃周りの友達はみんなゲームが好きやって、「ファイナルファンタジー」とか「ドラクエ」とかやってるんで、「サッカーやろうや」って誘っても誰もやってくれへんくて

僕ゲーム苦手なんで、RPGとかできひんし、、。

そんで、暇やし、しょうがないんで、一人で「なんとかごっこ」って言うのをやってたんすよ

寺田

なんとかごっこ、、、?

小井さん

、、、今まで、おかん以外誰にもこんなことしてたって話したことないからめっちゃ恥ずかしいんすけど、、笑

寺田

いや、ちょっとその話めっちゃ気になるので、ぜひ教えてください!

小井さん

脳内で、仮想の敵サッカーの試合をしているところをシミュレーションしてこう、、体を動かすんすよ。
あっちからこう攻めてこられた、、というのを想像して。

寺田

それは実際にボールを蹴りながら、、?

小井さん

2パターンあって、

家の中とかだと、ボールも仮想で、想像しながら、一人で「おおお」とか言いながら動いて、

もう1パターンは、家の近くの公園にボール持ってって、一人でボールを追いかけながら、目の前に敵がいることをイメージして動いてました。

あと、トーナメント表とかも作ってましたよ!
架空のチーム名とかつくって。

寺田

トーナメント表まで!?リアル!!
すごい想像力ですね。

小井さん

そのイマジネーションの素が、マンガやったんですよね。
そうするしかなくて笑

だから、ぐーっと集中してマンガを読むか、一人でごっこするかって感じで。

あ、そういえばマンガも描いてましたよ、自分で!
ノートに鉛筆でサッカーマンガ的なのを描いて、親に見せてました。


こういうこともあんまり人には言ったことないんですけど笑

寺田

えええご自身でマンガまで描いてらっしゃったんですか!!
、、、正直意外です!

小井さん

意外ですかね笑

寺田

小井さんって、すごくスポーツマンなイメージじゃないですか?
だから、、え、仲間じゃん!!!!と思って笑

小井さん

仲間!!あはははは!!笑

いやでもよかったっすよ!
想像力みたいなんがめっちゃ養われたし、それがホンマのサッカーにも活きて。

僕、地域で結構注目される選手だったんすよ。
指導者に恵まれたとかってのもない中でそんな風になれたのは、ずっと「なんとかごっこ」してた結果やなあと。

寺田

「なんとかごっこ」恐るべし、、、

マンガのおかげで身に付いた、
「ありえない」想像に
現実を合わせていく技術

寺田

実はこのインタビューをさせていただく前に小井さんのブログを読ませていただいてて、あの、オーストラリア人上司の話が衝撃的で。

小井さん

ああ、コカ・コーラ時代の笑

寺田

ルートサービスの部署から営業部に異動するために、オーストラリア人の上司が視察に来た時にアポなしで突撃プレゼンして、結果気に入られて見事営業部に異動したっていう話があったじゃないですか。

寺田

あれ読んで、「なんでこんな普通の人なら無茶だと思うことをやってのけることができるんだろうこの人!!」ってびっくりしたんですけど、

今日お話を伺って、納得しました。

「なんとかごっこ」によって鍛えられた「できてる自分を脳内シミュレーションする力があったから、だからそんなことが出来てしまうんだと。

小井さん

ああ〜!!!
確かにそれはある、、、めっちゃありますね。

寺田

人って行動以前に、想像の時点で「自分にできるんかな」って疑問が湧くっていうか、、

「出来てる自分を明確にイメージする」ことが出来なくてつまづくことが多いと思うんですよ。

でも小井さんは常に「出来る」って確信を持ってるというか、確信を持てるくらいに明確に「出来ている自分」をイメージできてるんだなって。

小井さん

確かに!!!、、なんか確かにって言葉しか出てこないんすけど笑

自分はできるからみんな出来るもんやって思ってましたけど、、。癖づいてないと出来ないっすもんね。

「なんとかごっこ」は、マンガの中で先に「ありえないこと」が出来ちゃってて、それをイメージしながらやらざるをえへんから、

「出来そうにないこと」をイメージしてそこに現実を合わせにいくみたいな癖は確かにそれでついてたんかも。。

すごい、マンガのおかげかもしんないすね、そう言われたら!

寺田

元を辿ると、「なんとかごっこ」が原点だった、と。

小井さん

いや〜、今言われてみると確かにそうなんすけど、そんなこと言われたことないし考えたこともなかったっす!笑

この「なんとかごっこ」って言葉、おかんしか知らんし、ちょっと黒歴史みたいに思ってたんすよね。

なんか自分痛いことしてるな〜って。
一人でブツブツ言って、紙に書いて、、ってやってるわけですから。

でもそれが今にそうやって活きてるんだと思うと、救われますね。

うすた京介先生から学んだ
ユーモアセンスの大切さ

寺田

もう一つアンケートに書いてくださっていたことでぜひ詳しくお聞きしたいことがあって。

小井さん、うすた京介さんのマンガからビジネスのアイデアを得ていると。

小井さん

最近、ユーモアって大事だなって気付かされることがあって。

僕、ブログを書くときに、いつも一文目だけちょっとチョケた(ふざけた)ことを言うんですよ。

例えば、、、

こんにちは。病人より色が白いと言われました。小井です。

小井さん

みたいな。

それに対して、読者さんから

「その一文だけが楽しみでいつもブログ見てます。内容はそんなに興味ないです。」

みたいなことを言われて。

寺田

チョケた一文だけが笑

小井さん

ユーモアって大事だなって笑

それを忘れないでおきたいなって思ったし、その原点はうすた京介さんだなって思ってるって感じですね。

読んだことあります?
あんまりそういうの読んでるイメージないんすけど。

寺田

私、実は「ピューと吹く!ジャガー」がジャンプの中で一番読んでた、大好きなマンガなんですよ。
多分意外だと思われると思うんですけど笑

小井さん

え〜!!全然イメージにないっすね!

寺田

大学の立体の授業で、粘土を使って「二次元のものを三次元にする」っていう課題があって、

それで「ピューと吹く!ジャガー」に出てくる「クヤシス」っていう不思議な生き物を作ってしまうくらいには好きでした笑

寺田の大学時代の習作
小井さん

爆笑

めっちゃすごいじゃないですか!笑

寺田

周りのみんなには若干引かれました笑

今でも、なんか元気もらいたいなって時は、うすたさんの漫画読めばどんな時でもとりあえず笑えるんで、ずっとお世話になってます。

小井さん

あ〜〜〜〜、わかる笑

なんか、うすたさんのマンガって、明らかおかしいやろ、て思う変なシチュエーションなのに、笑えるんすよね。

すごいよ!!マサルさんで、マサルさんが主人公のあだ名を考えるシーンがあるじゃないすか。

小井さんが特に
印象に残っているシーン

セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 1巻 うすた 京介 (著) 26ページより マサルさんが主人公の藤山起目粒のあだ名を考えるシーン。
小井さん

この「げろしゃぶ」って言葉がめっちゃツボで笑

寺田

シュールすぎますよね笑

小井さん

意味不明やし、藤山起目粒がなんで「げろしゃぶ」になるんやっていう笑

でも、「笑っても〜たし、オモロイからしゃーないな」ってなるんすよね笑

「笑かしたら勝ち」って考え方を学んだのはうすたさんだったんかなって思います。

仲間がワクワクできる環境を
つくることが自分の役目

寺田

最後は小井さんのこれからのビジネスの展望についてお聴きしたいと思います!

これから新しくチャレンジしていきたいなと思っていることを教えてください。

小井さん

主に二つあって。

一つ目は、今まで以上に「仲間がワクワクするような環境」をつくっていくことっすね。

もう一つは、ネクネゴで培ったノウハウを学校現場に提供することをしていきたいと思ってます。

小井さんがこれから
チャレンジしたいこと

  • 今まで以上に「仲間がワクワクするような環境」をつくっていく
  • ネクネゴで培ったノウハウを学校現場に提供する
小井さん

僕「学園もの」がめっちゃ好きなんすよ。

最初挙げたサッカー漫画とかもそうですし、あと「I”s」とか。

ジャンプで連載された学園恋愛漫画の代表作 「I”s」

I”s <アイズ> 文庫版 コミック 全9巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
小井さん

若者ならではの、「俺もっとやれるはずなのになんでこんなに報われへんのや!」とか、「異性のことも気になるし、でもええカッコもしたいし」、「親の言うこともあかんし」とかって、モヤモヤする葛藤が愛おしくて。

、、ちょうどコカ・コーラを辞める時に、ネクネゴをつくる最後の決め手にになったことがあったんですけど。これマンガ関係ないんすけど話して大丈夫すかね?

寺田

もちろんです!

小井さん

NHKがYoutubeで配信してた「18祭(フェス)」っていうやつがあって、1000人18歳だけを集めてライブするってやつなんすけど。
それのラッド(RADWIMPS)の回を見て。

「正解」って唄を歌うんですけど、その時に学生たちが泣いちゃったり、大声で歌ったりするんですよ。

僕それにすごく共感できて。モヤモヤが爆発できた時の喜びっていうか。
それが美しいなと思って、めちゃくちゃ感動して。


そういうのを自分で作り出したくて、ネクネゴアカデミーをつくることを決めたんすよね。

寺田

なるほど、だから学生さん向けのアカデミーにされたんですね!

小井さん

そうなんすよ。

それで最初の頃は、ネクネゴやるって決めて、「出る杭突き抜けろ」のコンセプトとかも決まって、自分もワクワクするし周りもめっちゃ盛り上がったんですけど、

しばらくしたらこのままだと会社潰れるなって状況になって、、。

どうマネタイズするかめっちゃ考えて、でも上手くいかなくてイライラしてた時期が半年くらいあったんすね。

利益追求みたいなことばかり考えるようになったりとかして。

そしたらアカデミー生の目がみるみる死んでいっていくのが分かるんすよ。

みんなめちゃくちゃポテンシャル高い子たちばかりなのに、これじゃあかんなってなったんすよね。

それで振り返ってみた時に、自分の強みってやっぱ「イマジネーション」だったり、「ユーモア」だったり、そういうところやん、てことに気づいて。

寺田

今日お話ししていただいた小井さんの原点、「なんとかごっこ」だったり「うすた京介さん」に戻ってきたわけですね。

小井さん

利益追求のこととかばっか考えてた時は、うまく行っているビジネスの単なるトレースになってたんすよね。でもそれって全然おもんなくて。

そういうやり方でバリバリできる人もいると思うんすけど、自分にはそのやり方は無理やなってなりました。

やっぱどうしても自分で考えてやりたくなってしまうんで。

そこから「仲間たちに能力を最大限発揮してもらうために、ワクワクできる環境を作るのが自分の役目やな」って思って、おもろいこと、ワクワクすることを考えていこう、っていう風に舵を切り直して今に至るって感じっすね。

おもろいことをやろうって時と、利益計算ばっかしてた時じゃ、やっぱ、学生がついてきてくれる感じ、周りの方が応援してくれる感じが全然違うし。

だからこれからも、ワクワクとか、おもろいことを追求してやっていきたいと思ってます。自分にはそういうやり方が合ってるなって思うんで。

寺田

これからのネクネゴがどうなっていくのか、私もすごく楽しみです!

小井さん

そう言ってもらえるとすごい嬉しいっすね!

寺田

小井さんとこうやってお話しする機会をいただけて良かったです。

小井さん

僕も今日こうやってしゃべることで、「やっぱここ大事にしたいな」ってことが分かったんで、良かったっすね。

起業とかすると迷いまくりなんで、「どんな作品を自分が遺したいか」ってところをすごく考える最近なんですけど、そういう意味ですごく整理していただけた気がします。

めちゃめちゃ良い機会でした。

寺田

そんな風に言っていただけて良かったです!
本日はお時間いただき、ありがとうございました!

ネクネゴ・ビジネス・アカデミーの詳細は
公式ホームページをチェック!

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マンガ活用コンサルタント|デザイナー(11年目)|マンガの活用方法をまとめたサイト「マンガ×U」編集長|マンガ表現を使った思考の整理術「マンガ思考®︎」開発者|マンガを活用したキャリアデザインやメンタルケアについての講座・ワークショップを教育機関等で開催中