家電お試しサービス「Rentio(レンティオ)」が、2015年の創業から6年目を迎え、ロゴを刷新しました。
今までは「買う」ことが当たり前だった家電製品を「レンタルする」という選択肢をつくった「Rentio(レンティオ)」。
厳選2894種類の家電、カメラ、ベビー用品が買わずにいつでも試しに使え、気に入ったらそのまま購入することも出来ます。
「買ったはいいけど自分にはあんまり合わなかった、、。」というミスマッチがなくなるということで、累計注文数は42万2,000件以上、ユーザー評価は★4.8と、高い評価を得ています。
そんな「Rentio(レンティオ)」を運営するレンティオ株式会社の代表 三輪謙二朗さんは、実は子どもの頃からマンガに囲まれて育ったマンガっ子だそう。
マンガでの学びが現在のビジネスにどのように活かされているのか、お話を伺いました。
今回お話をお聞きする経営者は…
三輪謙二朗さん
レンティオ株式会社 代表取締役社長
2008年楽天株式会社入社。
ECベンチャー企業を経て2015年4月に株式会社カンパニーを創業。
2016年1月レンティオ株式会社に社名変更。
本日は、レンティオ株式会社 代表取締役社長の三輪さんに、「マンガ」と「経営」について、お話を伺います!
何卒よろしくお願いします!
よろしくお願いします!
サッカーとマンガに
夢中だった学生時代
まずは三輪さんの子ども時代についてお聞きしたいと思います。
小さい頃はどんなお子さんでしたか?
小さい頃は本当に普通の子どもでした。
物凄い勉強とか運動ができるわけでもないし、いじめられたりとかすることもなく。
起業するタイプだとは、周りの人は思ってなかったと思いますね。
ただ、父親が行政書士で経営をやってたので、なんとなく「自分もああいう風になりたいなあ」というのは小さい時からずっと思っていました。
お父様の背中を見て、もうその頃から、経営者になりたいというイメージを持ってらっしゃったんですね!
そうですね。父親の影響は大きいと思います。
うちの父親は本を読むのが好きなんですけど、マンガもめちゃくちゃ好きで、ジャンプ、マガジン、サンデー、ヤンジャン、月マガとかを全部買ってくれるんですよ笑。
単行本もいっぱいある!みたいな。
うち兄もいるんですけど、兄もマンガ読むし。
だからマンガはすごい家にあったな〜という印象ですね。
そんなにマンガに囲まれた子ども時代、羨ましいです!
家にものすごく沢山マンガがあった中で、特に読んでらっしゃったのはどのマンガだったんですか?
その当時は、ドラゴンボールとか、スラムダンクだったと思いますね。
おー、王道ですね!
スラムダンクといえば、今度映画化もされますよね!
三輪さんが子どもの頃に
よく読んでいた作品
映画『SLAM DUNK』
2022年秋公開!
ジャンプとか、マガジンとか、王道ばかり読んでました笑。
あとは自分がサッカーをしてたんで、サッカーマンガもよく読んでましたね。
あの、僕らの頃って、部活は週7で朝練とかが普通だったんですよ。
週7!?休みないじゃないですか!
本当に、正月くらいしか休みがなくて笑。
だから中高は勉強はあんまりせず、サッカーしかしてなくて、、。
で、サッカーから帰ったらグダグダしてマンガ読んでって感じの生活をしてました笑。
サッカーとマンガの青春時代だったんですね笑。
そうですね、サッカーとマンガ、でした笑。
起業したきっかけは「獅子舞」
そんなサッカー少年だった三輪さんが、家電お試しサービスの「Rentio(レンティオ)」をスタートするきっかけは何だったんでしょうか?
それはですね、、、獅子舞です
獅子舞、、、!?
ある時、友達の結婚式の余興で、たむけんの真似をすることになって。
たむけんといえば、、、「獅子舞」
それで獅子舞を探したんですけど、小さいやつだと2,000円とかなんですけど、たむけんと同じくらいの大きさのだと、30,000円くらいしたんですよ。
せっかくだから、大きい方を使いたいけど、「30,000円かあ、、、、、。」と思って、、。
確かに、、、。
30,000円はなかなかのお値段ですね。
レンタルとかないのかな〜と思って探してみたら、あったんですけど、
レンタルで20,000円とかなんですよ笑。
えっ。
買うのに30,000円で、レンタルでも20,000円もするんですか!!
そうなんですよ笑。
それで、結局20,000円でレンタルしたんですけど、その時に「レンタルって儲かりそうだなあ」と思って。
なるほど!!!
そこからTSUTAYAのレンタル事業とか、「レンタル系」のビジネスについて沢山リサーチしてみたんですけど、まだ「家電」のレンタルってほとんどなかったんですね。
あったのはあったんですけど、サービスのUIとか、そういう面がまだまだで、「あ、これならちゃんとやればいけそうだぞ」と思って。
ちょうど、楽天を辞めた後で働いていた会社が家電を扱ってる会社だったのもあって家電については知見もあったので、これでやってみよう、とチャレンジしてみた感じです。
それで「Rentio(レンティオ)」が誕生したんですね!
獅子舞のレンタルからそういうアイデアを思い付いたというのはすごいなと思うのですが、普段からそういった「ビジネスのネタ」は意識して探してらっしゃったんでしょうか?
あ〜、そうですね笑。
例えばディズニーランドとか行っても、「どうやって儲けるのかな〜」とかすごく考えちゃうタイプなんです。
チュロス屋さんとか、あるじゃないですか。
どれくらい儲かるのかなあとか、並びながらずっと考えてて。
来場者数が何人で、、とか。
それで嫁から怒られるんですけど笑。
なんかそういうのは前からずっと考えてましたね。
これどうなってるのかなあとか、考えるのが好きだったので。
そうなんですね!
ずっと、、というのは、いつぐらいからそういったことを考えてらっしゃったんでしょうか?
多分、、大学生くらいからじゃないですかね。
その当時、アルバイトでステーキ屋さんで働いてたんですけど、そこがすごい楽しかったんですよ。
なぜかアルバイト側がすごく優秀な人が多くて。
アルバイトなのに売上の管理とかも全部やらせてもらえてたんですよ。
バイト仲間みんなで、どうやったらお客さん入ってくるのかなとか、考えたりしてて。
店長より働いてました笑。
笑
普通のステーキ屋だったのに、みんなそこから結構良い就職先行ってました笑。
その時からだと思いますね。
考えるのって面白いなあって、思うようになったのは。
ステーキ屋さんでそんなドラマがあるとは、、。
「こち亀」と「ナニワ金融道」は
起業家の必読書?
色んなご経験をされる中で、ビジネス思考が癖づいていったという感じなんですね。
そうですね。
あとは、マンガで言うと、「こち亀」と「ナニワ金融道」はビジネスの参考になるアイデアが多くて勉強になったなと思いますね。
僕もそうですが、僕の周りの起業家仲間たちはみんな読んでるなあという印象です。
ビジネスの考え方を学んだマンガ
今あるビジネスに近いことを、こち亀の両さんが10年とか20年前にすでに考えついたりしてるんですよ。
えー!そうなんですか!
例えば、今ってEスポーツとかってあるじゃないですか。
両さんが30年くらい前の回でそれに近いことを言ってたりします。
両さんすごい、、先見の明ありすぎですね!!
「こち亀」でEスポーツの
普及が予言されていた!?
ビジネスをする上で大切なことを
教えてくれた「将太の寿司」
「こち亀」や「ナニワ金融道」以外で、三輪さんが影響を受けたマンガってあるんでしょうか?
僕が一番影響を受けたのは「将太の寿司」ですね!
三輪さんが一番影響を受けたマンガ「将太の寿司」
「将太の寿司」の中ですごく印象に残っている話があって。
ある寿司職人が巻き寿司を作った時に、少し失敗して、でも「何千個って作るうちの一つだからいいや」とそのままお客さまに出そうとしたんですね。
現在絶版になっている
「将太の寿司 つかみとれ!
寿司の真実編」のエピソード
それに対して親方がものすごく怒るんですよ。
「食べる人にとってはその一個だけがお前の寿司なんだから、ちゃんとやれ」って。
そういうのってほんと大事だと思っていて。
うちはお客さま対応をすごく重視してるんですけど、そういうのは「将太の寿司」から学ばせてもらったなって思います。
「お客さまに喜んでもらうのが商売だ」ってことをすごく大事にするようになりました。
「将太の寿司」では、「お客さまを喜ばせる」ことが最重要事項で、そのための「スキル」なんだというのが徹底して描かれていますもんね。
小手先のスキルよりも
「いかにお客さまにおいしい寿司を食べてもらうか」
という姿勢が大切と説く
本当に必要な人に、本当に必要なものを
届けるサービスをつくっていきたい
最後に、今後のビジネスの展望を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?
自分たちとしては「本当に良いサービスをつくっている」という自信があるので、「Rentio(レンティオ)」をもっと普及させていきたいなと思ってます。
お客さまに喜んでもらえれば、自然とサービスは広まっていくと思っているので、お客さま満足度を上げていきたいです。
そのために、今具体的にどんなことに取り組んでいるとかってありますか?
お客さまの家電に対する評価データを全て貯めていっています。
これが結構面白いんですよ。
例えばドライヤーとかだと、髪が短い人からの評価が高いドライヤーと、髪が長い人からの評価が高いドライヤーは違っていたり、
自動調理家電も、料理が好きな人に人気のものと、料理はなるべくやりたくない人に人気のものは違ったり。
わ〜!それは面白いデータですね!
このデータ収集をやる切ることが出来れば、「本当に必要なものが本当に必要な人に届く」ミスマッチがない状態を作れると思うんで、それを目指していきたいと思ってますね。
「将太の寿司」の話に戻りますけど、、。
すごい寿司職人さんて、お客さまに対して本当に細かく、寿司の出し方を調整するんですよ。
ご年配の方だったらシャリを少し小さめにしたり、前に来たお客さまのこともめちゃくちゃ細かく覚えていて、「この間イワシすごい美味しいって言ってたな」ってお客さまには寿司の盛り合わせに違う味付けのイワシを2種類入れてみたりとか。
そういうのってすごく良いなあって思うんで。
他のビジネスのやり方で「良いな」と思ったところを、ご自身のビジネスに活かしていってらっしゃるんですね。
「本当に必要なものを本当に必要な人に届ける」素敵なサービス「Rentio(レンティオ)」がもっといろんな方に広まるように、私もぜひ周りの友人たちにお勧めしたいと思います!
「Rentio(レンティオ)」
サービスサイトはこちら!