自分の潜在意識を見える化する簡単な方法「ブーメランワーク」

あなたは、「潜在意識」という言葉を聴いたことがありますか？

人は1日に1.2万〜6万回、思考をしているとされています。

さらにその思考のうち、

たった1パーセントが顕在化したもの（自分で自覚しているもの）で、

残り99パーセントは潜在的なもの、「潜在意識」だと言われています。

この、自分で気付いていない「潜在意識」が原因で

人は様々な悩みを抱えることになるのですが、

潜在意識を見える化する画期的な方法があります。

それが、マンガ思考のカウンセリングで行っている

心の中をキャラクター化するというものです。

思考をキャラクター化する

潜在意識を見える化するために、

マンガ思考では、まず「顕在化している思考」からキャラクター化していきます。

そして、そこから徐々に、深い潜在的な思考（意識）まで、キャラ化していきます。

思考の顕在化度合いは、どのくらい新しく出てきた思考なのかで決まります。

ここで思考の古さを整理するために、思考を３つの種類に分けます。

「赤ちゃん思考」「子ども思考」「大人思考」の３つです。

	赤ちゃん思考	子ども思考	大人思考
完成時期	2歳頃までに習慣化された思考	2歳-思春期頃発達する思考	思春期以降に発達する思考
目的	生存	集団生活への適応、才能の発見	価値創造
思考の種類	快•不快、飢え、疲労、攻撃、不安、嫉妬など	喜び、怒り、嫌悪、性欲、共感、競争意識など	抽象思考、創造的思考、将来計画、倫理、内省、愛など
自分にとって他人はどんな存在か	他人＝自分の面倒を見てくれる人 or 命を脅かす敵	他人＝味方 or 敵 敵には「自分の所属する集団外の人」と「自分の所属する集団内で自分と地位(影響力)を争っている人」が居る	他人＝協力者
時間感覚	30秒ほどの「現在」がその全て	未来、過去を認識	長期的な時間軸を認識

顕在化している思考は、「大人思考」の部分です。

対して「子ども思考」「赤ちゃん思考」は、

自分自身で自覚するのが難しく、多くの部分が潜在化しています。

古くからあるため習慣化・自動化されているためです。

そのため、「赤ちゃん思考」「子ども思考」は

当たり前にいつも「そこに在る」ので、「自覚できていない」ものが多いです。

マンガ思考のカウンセリングや講座の中では、

この潜在化している思考（意識）を、

クライアントの会話の中から「キャラクター」という形で

引き出していきます。

自分で潜在意識を見える化するには？

カウンセリングや講座を受けなくても、

自分で潜在意識を引き出すことができる簡単な方法があります。

題して「ブーメランワーク」です。

そのワークでポイントになるのが「子ども思考」に当たる怒りの思考です。

なぜなら、「怒り」を見える化すると、

そこをとっかかりにして芋づる式に自分の潜在意識を引っ張り出せるからなのです。

しかし、多くの人が、自分の「怒り」を見て見ぬふりをします。

時には、自分が怒っていることをどうしても認めるのが嫌で、

怒っているにも関わらず、「モヤモヤする」とマイルドに言い換えることもあります。

そこで、そう言った場合に怒りを出しやすくするために効果的なのが、

「キャラクター化」なのです。

自分とはかけ離れたキャラクターを設定することで、

ブレーキをかけている感情や思考を表現しやすくなります。

この時のキャラクター設定が重要です。

自分のために、こんな人が怒ってくれたら嬉しいな♪

というキャラを設定するのです。

例えば、私はこんな感じの「イケメンの黒騎士」で設定しています。

※「子ども思考」という分類は、あくまでも発生時期が「子ども」だという意味です。キャラクター自体は子どもにする必要はなく、自分が愛着が持てるキャラクターデザインにするのがコツです。

そして、自分ではなく、このキャラがキレてる、という体で

代わりに怒ってもらうのです。

そうすると、いつもなら出しにくかった怒りがスルスルと出てくるはずです。

こんな感じです。

このキャラが言っている体で、

セリフを全て紙に書き出してみてください。

自分の心がスカッとするまで、

キャラに怒りの対象についてディスりまくってもらいましょう。

どんなセリフが出てきたでしょうか。

他人への怒りから、自分の潜在意識を読み解く

実は、ここで出てきたセリフは、そっくりそのまま、

自分自身へのメッセージになります。

例えば、家事をしない夫に対して

「自分ばっかり楽しようとして！ふざけるな！この自己中野郎！」

という言葉が浮かんだとします。

すると、それはそのまま、

自分自身へのメッセージなのです。

自分の潜在意識の中に、

自分でも気付いていない「自分だけ楽をしたい」という気持ち＝キャラが居るということです。

楽したい〜、ぐ〜たらした〜い

なぜこういうことが起こるのかというと、

人は、自分の心の中に居るキャラクターを他人に投影しているからなのです。

特に、「この人は私とは全く違う！」と言いたくなる人ほど、

実は自分の潜在意識を反映しています。

投影とは、精神分析の概念である防衛機制の１つです。
感情などの、自分が心の内に抱いている心理的な要素を、自分ではなく他の人が持っていると捉えようとする心の働きを指します。

 心理学用語集サイコタム

ですので、この仕組みを活用すると、

自分の潜在意識を見える化するのが非常に簡単になるのです。

これが「ブーメランワーク」です。

潜在意識を見える化すると、

自分が「赤ちゃん思考」「子ども思考」にどれだけ振り回されているのか？

が分かります。

そうすることで、

「なぜ自分がこんな行動をとってしまうのか？」

「なぜ自分が失敗してしまったのか？」

が手に取るように分かるようになるのです。

ぜひ、やってみてくださいね。